うさぎやカフェUsagiya CAFE
大正2年に創業した和菓子屋「うさぎや」といえば、「東京三大どら焼き」とも称される「どらやき」が有名ですが、その作りたての餡の味わいを楽しめるのがこちらの「うさぎやCAFE」。職人が丹精こめて炊き上げるという餡を、カフェならではのデザートに仕立て、おいしいお茶やコーヒーとともに提供しています。



名物のかき氷「うさ氷」は、「どらやき」の餡を煮詰める前段階の柔らかな餡と、
「どらやき」の皮に用いるハチミツを使ったオリジナルスイーツ。丸二日をかけてじっくりと製氷した、ハワイウォーター製の氷がポイントです。ミネラル分の少ない超軟水を用いることで実現するクリアで透き通った味わい、柔らかな口どけのかき氷が、餡の優しい甘みを引き立てます。
「どらやき」の皮に用いるハチミツを使ったオリジナルスイーツ。丸二日をかけてじっくりと製氷した、ハワイウォーター製の氷がポイントです。ミネラル分の少ない超軟水を用いることで実現するクリアで透き通った味わい、柔らかな口どけのかき氷が、餡の優しい甘みを引き立てます。


どら焼き好きならぜひ試したいのが、名物の「どらやき」をフレンチトースト風に焼き上げた「うさどらフレンチ焼き」。こちらは、たっぷりのバターと餡のコンビネーションが絶妙です。コクのあるバターは、「どらやき」に染み込ませている牛乳と同じ、北海道の紋別牧場から取り寄せています。


スイーツのお供であるドリンク類は、コーヒー・お茶ともに「うさ氷」と同じハワイウォーターを使用。日本の水よりさらに軟水というこの水が、お茶の甘みやコーヒーの香りを引き出してくれるのだとか。

4代目にあたる現当主が「作りたての和菓子の味わいを知らない日系人に祖国のおいしさを伝えたい」という思いを抱いたことから始まった、ハワイとの交流。「うさぎやCAFE」では、伝統の餡とハワイウォーターとのコラボレーションという形で堪能できます。

ぱりっとしたのれんや和紙を使った内装、十五夜・十三夜を模った愛らしい丸窓など、そこここに散りばめた和のエッセンスが、居心地の良さを盛り上げてくれる「うさぎやCAFE」。ほっと一息つきたい時の、オアシスのような存在なのです。



2018年9月 文:倉石綾子 写真:山口靖雄