竹尾 見本帖本店Takeo Mihoncho Honten
さまざまな色や風合い、質感を持つ高級特殊印刷用紙、ファインペーパー。ここ、竹尾 見本帖本店は、およそ300銘柄、2700色のファインペーパーを揃える紙の専門店です。


1899年に創業した竹尾は、紙の専門商社として国内外の製紙会社と連携、印刷会社や出版社へ提供を行うことで日本の紙の発展を支えてきました。現在もアートディレクターやグラフィックデザイナー、プロダクトデザイナーなど、紙を扱うクリエイターたちに愛されています。近年では一般の愛好家や美大生の姿も見かけます。


1階は紙のショールーム。テーブルの上にこのショップで扱うサンプルが並んでおり、見て、触って、好みの色や風合いの紙を選ぶことができます。「封筒を作りたい」「カードを作りたい」など、用途が決まっている場合はスタッフへ要望を伝えましょう。用途に合わせた厚さの紙を紹介してくれます。

また、1階には竹尾のオリジナルステーショナリーブランド「ドレスコ」の商品も。バリエーション豊富な紙で仕立てられた、サイズ違いのノートやカード、ディテールまで美しいエンベロープが揃います。

2階は紙とデザインにまつわる企画展が不定期で開催されています。また、竹尾の紙を使った印刷サンプルやプロダクトの見本も展示されており、創作意欲が刺激されること請け合い。このほか、長野にある手製本の工房、美篶堂のショップインショップもあり、製本のための道具も揃えています。



眺めるだけでも心が洗われるような竹尾 見本帖本店。2700もの色からあなたのお気に入りを見つけて、大切な家族や友人にカードやお手製のペーパークラフトを贈ってみませんか?




2018年10月 文:倉石綾子 写真:山口靖雄