廚 菓子 くろぎKuriya Kashi Kurogi
「予約の取れない日本料理店」として知られる、湯島の割烹「くろぎ」。
そのコースの締めに供されて好評を博している和菓子を味わえるのが、姉妹店の「廚 菓子 くろぎ」です。
ロケーションはなんと、東京大学本郷キャンパス内。
同大学で教授を務める建築家、隈研吾氏が手がけた、杉板を貼りあわせた建物の1階に位置します。

気鋭の料理人、黒木純さんが「料理屋の和菓子」を追求したというこちらは、職人の手仕事を間近にできるオープンキッチンのようなしつらいが目を引きます。
伝統ある和菓子職人の技と思いを日本の財産として後世に残していきたい、そんな店主の思いから、和菓子職人にスポットを当てるようなコンセプトになったそう。
伝統ある和菓子職人の技と思いを日本の財産として後世に残していきたい、そんな店主の思いから、和菓子職人にスポットを当てるようなコンセプトになったそう。


こちらでぜひ、味わいたいのはくろぎスペシャルとでもいうべき「蕨もち」。
実はなかなかお目にかかれない、わらびの根から作られる本わらび粉だけを使った蕨もち。
わらび粉は作るのに大変な手間と時間がかかることから、多くの蕨もちにはでんぷんなどわらび粉以外の素材も用いられています。
「廚 菓子 くろぎ」の「蕨もち」は本わらび粉を100パーセント使用。
艶やかな黒色、口中に広がるほのかなわらびの香り、つるりとなめらかなのにぷるぷるとした弾力のある食感が特徴です。
実はなかなかお目にかかれない、わらびの根から作られる本わらび粉だけを使った蕨もち。
わらび粉は作るのに大変な手間と時間がかかることから、多くの蕨もちにはでんぷんなどわらび粉以外の素材も用いられています。
「廚 菓子 くろぎ」の「蕨もち」は本わらび粉を100パーセント使用。
艶やかな黒色、口中に広がるほのかなわらびの香り、つるりとなめらかなのにぷるぷるとした弾力のある食感が特徴です。



作りたてを氷水にとり、そのまま運ばれてくる蕨もちにはきな粉と黒蜜、抹茶入りのうぐいす粉が添えられています。
わらび本来の香りを味わうためにも、まずはそのまま何もつけずに召し上がれ。
セットになったコーヒーは、恵比寿の人気コーヒー店、「猿田彦珈琲」が和菓子に合うよう特別にブレンドしたオリジナル。
「くろぎ」の和菓子×「猿田彦珈琲」のコーヒーのコラボレーションが楽しめるのも同店の魅力です。
わらび本来の香りを味わうためにも、まずはそのまま何もつけずに召し上がれ。
セットになったコーヒーは、恵比寿の人気コーヒー店、「猿田彦珈琲」が和菓子に合うよう特別にブレンドしたオリジナル。
「くろぎ」の和菓子×「猿田彦珈琲」のコーヒーのコラボレーションが楽しめるのも同店の魅力です。


その他にも粒を残してふっくらと炊き上げたもち米を握る「あんころもち」、見た目にも美しい季節の上生菓子、これからの季節にぴったりの、体を温めてくれる「葛湯」など、魅力的なメニューが盛りだくさん。
注文を受けてから職人が作り、作りたてを最高の状態でサーブする。
そんな、「くろぎのおもてなし」を形にした専門店で、日本が世界に誇る和菓子の実力をご堪能あれ。
注文を受けてから職人が作り、作りたてを最高の状態でサーブする。
そんな、「くろぎのおもてなし」を形にした専門店で、日本が世界に誇る和菓子の実力をご堪能あれ。






2016年10月 文:倉石綾子 写真:山口靖雄