東京大学大学院理学系研究科附属植物園(小石川植物園)Koishikawa Botanical Garden
小石川植物園こと東京大学大学院理学系研究科附属植物園は、植物学の研究・教育を目的とする東京大学の教育実習施設。
1684年、徳川幕府が開いた小石川御薬園を前身とする日本で最も古い植物園であり、世界でも有数の歴史を誇ります。
敷地面積は16万1,588平方メートルもあり、低地、傾斜地、泉水地などさまざまな地形を利用しておよそ4000種の植物が植えられています。


およそ140年もの歴史がある植物園だけに、園内には由緒ある植物がたくさん。
たとえば、植物園のほぼ中央にある大イチョウ。
樹齢はおよそ300歳、幹周りは4.9メートルもある大木です。
1896年に理学部植物学教室の助手を務めていた平瀬作五郎はこのイチョウを研究材料として「種子植物にも精子がある」という大発見を行い、世界的に知られるようになりました。
生物学史上の偉業を記念して、精子発見60周年記念碑が建てられています。
たとえば、植物園のほぼ中央にある大イチョウ。
樹齢はおよそ300歳、幹周りは4.9メートルもある大木です。
1896年に理学部植物学教室の助手を務めていた平瀬作五郎はこのイチョウを研究材料として「種子植物にも精子がある」という大発見を行い、世界的に知られるようになりました。
生物学史上の偉業を記念して、精子発見60周年記念碑が建てられています。


物理学者のニュートンには木から落ちるリンゴを見て万有引力の法則を発見したという逸話がありますが、まさにその「ニュートンのリンゴ」もここに植えられています。
ニュートンの生家にあったリンゴは接ぎ木され、世界中の研究施設で育てられていますが、小石川植物園のリンゴもその一本。
そうした記念樹の仲間には、「メンデルの法則」で知られる遺伝学者のメンデルが実験に用いたブドウの分株、「メンデルのブドウ」もあります。
ニュートンの生家にあったリンゴは接ぎ木され、世界中の研究施設で育てられていますが、小石川植物園のリンゴもその一本。
そうした記念樹の仲間には、「メンデルの法則」で知られる遺伝学者のメンデルが実験に用いたブドウの分株、「メンデルのブドウ」もあります。

江戸時代の代表的な庭園と謳われる日本庭園、学校本館、その昔、幕府や朝廷に献上する薬草を乾燥させていた乾薬場跡など、興味深い見どころがたくさん。
もちろん、季節ごとに咲く花の競演も見逃せません。
アカデミックな植物園ながら、ピクニック気分で園内散策を楽しめるのです。
もちろん、季節ごとに咲く花の競演も見逃せません。
アカデミックな植物園ながら、ピクニック気分で園内散策を楽しめるのです。









2016年9月 文:倉石綾子 写真:山口靖雄