グリッチ コーヒー&ロースターズGLITCH COFFEE & ROASTERS
産地ごと、農園ごとに異なるスペシャリティコーヒーの繊細な味わいを届けたい!そんな志を抱くバリスタたちがとっておきのコーヒーを提供するのがグリッチ コーヒー&ロースターズです。


オーナーバリスタは、バリスタ世界チャンピオンのもとでバリスタ、及びロースターとして10年以上のキャリアを積んだ鈴木清和さん。自身もエアロプレス日本チャンピオンに輝いた経歴を持っています。


2015年にオープンしたこちらでは、シングルオリジンのスペシャリティコーヒーと、豆のポテンシャルを最大限に引き出す浅煎りにこだわっています。

「日本では深煎りのブレンドを提供するスタイルがまだまだ一般的、コーヒーを表現する言葉も『苦い』『酸っぱい』『薄い』くらいしかありませんでした。一方、スペシャリティコーヒーの特徴は産地による個性が楽しめること。ストロベリーのようなフルーティな酸味のフレーバー、青いハーブを思わせる爽やかな香りと味わい……。僕たちはコーヒーチェリー(豆)本来の果実味の魅力をたくさんの人に伝えていきたいと思っています」と鈴木さん。

こうした豆のフレーバーをカップ一杯の中に実現すべく、グリッチ コーヒー&ロースターズでは、産地や生産者、生豆の管理法、焙煎の温度、抽出方法など全てのプロセスをデータ化。例えば豆の調達では、ただのスペシャリティコーヒーではなく、マイクロロットと呼ばれる、ごく少量生産される豆を中心に買い付け。鈴木さん自ら農園に足を運ぶこともあるとか。世界基準のおいしさは、こうしたこだわりから生まれているのです。


また、コーヒーのテイスティングであるプロダクションカッピングも毎週実施しています。同じ挽き方、抽出方法で淹れた複数のコーヒーをテイスティングし、香り、味わい、口当たりなど、カップごとの違いをディスカッション。こうすることで、焙煎度合や豆の味わいをスタッフの間で再確認するのだとか。

エチオピアやケニアなど常時15種類の豆を揃えており、バリスタがそれぞれの豆の特徴を説明してくれます。あなた好みの一杯を、ぜひ探してみてください。


2018年10月 文:倉石綾子 写真:山口靖雄